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かわいくて切ないAIロボット:映画「チャッピー 」(2015)

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『第9地区』監督の原点回帰的最新作!圧倒的リアリティと衝撃の結末を体感せよ!
チャッピー…それは、余命5日間の人間になりたかったAI(ロボット)

映画「チャッピー」ソニー・ピクチャーズ公式サイトより

地球で難民として暮らすエイリアンと彼らを迫害する人類の対立を、まるで本物のドキュメンタリーのように描いた映画『第9地区』。その設定の特異さとあいまって非常に斬新な作品でした。
その監督が描く人工知能搭載・人型ロボットのお話「チャッピー」
ちなみに同じ人工知能(AI)ですが、チャットGPTの愛称チャッピーとはまったく関連はありません。映画公開時はまだ存在しませんしね。

宣伝ポスターの幼児のようなロボットも、とっても気になりました。

映画.com作品ページより

舞台はロボットが活躍する近未来

物語の舞台は近未来ヨハネスブルグ(南ア共和国)。治安が非常に悪く警察は常に命がけです。そんな現状を打破すべく、政府は最先端人型ロボットを警官部隊として大量購入。その結果、圧倒的な兵力で町の悪党たちを押さえつけることに成功したのでした。

心をもったロボットを夢見るエンジニア

そのロボットを開発したのは、大手兵器メーカーテトラバール社のエンジニアディオン
しかし彼は単なる兵器でなく、知能が高く感情をもった人工知能型ロボットの製作を希望しており、独自にその開発を進めていました。
ついにそのソフトウェアが完成し、喜び勇んで制作の許可を得るため女上司ミシェル・ブラッドリーのもとに赴くも
「兵器を製造している会社のCEOの部屋に来て、詩を書くロボットの提案?」
と一笑に付されてしまいます。まあ当然の反応でしょう。

それにしても個人的には、この上司役がシガニー・ウィーバーというのがウケる。第9地区から来たエイリアンの仲間か!と突っ込みたくなります。

AIロボット「チャッピー」誕生!

AIロボット試作品を製作予定が…

せっかく夢だったAIロボットを作ることができるというのに…。
あきらめきれないディオンは、バッテリーを損傷し廃棄予定だったロボット警官22号をこっそり持ち帰り、そこに人工知能のソフトウェアを搭載しようと画策します。
ところがその帰路で、強盗に誘拐されてしまうのです。

強盗団は3人組のギャング。ボスへの借金のために命を狙われている彼らは、手っ取り早く犯罪で大金を得るために、まずは警察ロボットたちの動きを止めようと考えていました。そのため短絡的な彼らは、制作者のディオンならば簡単に「リモコン」で電源を切ることができると思っていたのです。

「リモコン」など存在しないと思惑が的外れであることを告げるディオンに3人は逆上。彼を始末しようとします。しかしディオンが1体のロボットを保有していることに気づき、それを自分たちの仲間となるギャングロボットに作りかえるよう指示します。

いざ完成した試作品は、まるで赤ちゃん!

その場をしのぐ目的に加え、実際に人工知能ロボットの実験が叶うため、ディオンは進んでこの指示に従うことにしました。そうして用意していた22号に、おもむろに人工知能をインストールします。

自分たちの仲間となる兵器ロボットを期待する強盗たち
知的で感性豊かな新生ロボットを待ち望む製作者
やがて目覚めたAIロボットは、まるで純真無垢な赤ん坊のようでした。

怯えて物陰に隠れるその様は、まるで小動物のように愛らしく。ディオンはもちろん女ギャング、ヨーランディのハートをわしづかみにします。
ヨーランディは22号を落ち着かせようと、優しくchappieチャッピーと呼びかけます。親しみを込めた男性(少年)への呼びかけで、「坊や」や「ぼく」といった意味合いです。
しかし22号はこれを、自身の名前として認識しました。
かくしてAIロボットチャッピーが誕生したのです。

高い学習能力と素直な心をあわせもつチャッピー

人工知能AIの登場する映画と言えば『ターミネーター』や『バイオハザード』などが代表的でしょう。そこで心をもたないAIは人類は排除すべきもの」と論理的に判断し、実際に人類を駆逐しようとする恐るべき存在として描かれています。
しかしチャッピーは、「創造主」ディオンの意図を反映した「芸術を解し、感情を有する」実に人間的なAIでした。さらにヨ―ランディの「母の愛」がその人格形成に大きく影響を与えます。

余命わずかなロボットの行く末は

ところが急速に成長するチャッピーは、自分の体が壊れていることに気が付いてしまいます。
そう彼に与えられた命は、5日間しかなかったのです。

必死に生きるチャッピーに宿る魂

チャッピーはロボットというより「ピノキオ」に近い存在といえるかもしれません。
ゼペットじいさんの深い愛情を糧に本物の子どもになりたがった木の人形
しかも少々「悪い子」であったピノキオに対し、チャッピーは「生まれついて心の優しい良い子」でした。
しかし感情をもったがゆえに、壊れた体を与えたディオンに憤ります。
さらにその純粋さゆえに、簡単に悪用をされてしまうことに。

それでもチャッピーは、わずかな時間で凄まじい成長を遂げながら解決策を模索。そして高い知能を駆使して、自分の意識を新しい体へ移す方法を見つけ出すのです。
ところがチャッピーには、新たな悲劇と試練が待ち受けていました。

自身が「妖精」となって魔法を手にしようとするチャッピーは、いわば進化系ピノキオ
はたしてその驚くべき結末は?

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