老舗漢方薬局4代目漢方薬剤師の方の著書です。
体調不良には東洋医療が効く?
不調だらけな半世紀の私自身
私は子どもの頃すぐに熱を出し、発熱するとぜんそくの発作が起き、持病の鼻炎アレルギーも相まってて夜じゅう苦しんでいたものでした。
そもそも普段から寝つきが悪い上に眠りが浅く、朝スッキリ起きられたこともありません。そのくせ夜更かしが好き。好き嫌いも多く偏食でしたし、運動もあまり好きではありませんでした。様々な要素が絡む負の連鎖が起きていたように振り返ります。
大人になってからはぜんそく発作こそでなくなり、しょちゅう熱発することもなくなりました。
しかし社会人になると、吐き気や頭痛を伴うレベルの慢性的な肩こりに苦しむようになります。また初潮を迎えて以降ずっと生理不順でしたが、生理痛が年々ひどくなっていました。さらに低気圧頭痛、花粉症、40歳を過ぎてからは更年期の症状と思われるものが徐々に出てきます。
とはいえこれらは、多くの人が多かれ少なかれ思い当たる体調不調の数々。いつでも体調万全!なんて人の方が少ないはずです。
不調は年を追うごとに増えていきます。もちろん改善させるべく様々な方策を練りました。
多種多様なサプリメントを常備し、スーパーフードを取り入れ、快眠グッズを使用、マッサージ・整体・鍼に通うなどなど、体によさそうなものは一通り試してきたものです。
その過程で、風邪気味の時に服用していた葛根湯が、肩こり・筋肉痛にも服用できると知り、東洋医療に興味をもつようになりました。
漢方は魅力的だけれど高価!
東洋医療は「即効性」という点では西洋医学に及ばないかもしれません。
しかし西洋医療の「対処療法」と違い、長期的に体にアプローチしていく「根本治療」はもとより、「未病」に近い状態から予防的な役割を果たすものです。アーユルヴェーダ(古代からのインド医療)の一環であるヨガを日常に取り入れてるようになったこともあり、より惹かれるようになりました。
とはいえ本気で取り組むと、かなり高額(保険適用外)になる場合も多いもの。女子アナのレジェンド安藤裕子さんが、ご自身の体調に合わせた漢方を毎月処方してもらっている、とテレビでおっしゃっていましたが、おそらく数万円単位でしょう。
鍼灸治療は美容と健康の味方
とはいえ私自身、鍼灸治療は10年以上続けております。
30代半ばにお顔の美容鍼を始めたのですが、今は定期的に全身施術してもらうようになりました。というのも、顔だけだと効果は一時的。結局肩こりで整体にも通っていましたので、鍼に一本化したといいますか。全身に働きかけることで「自律神経を整える」ことができ、じんわりと体のもつ力が刺激される感じがよいからです。
この本も実を言うと、鍼灸師の先生におすすめされたものでもあります。
全身をめぐる血液が健康のカギ
人間の身体をめぐる血液。その流れが滞ったり、流れている血液自体に問題が起きたりすれば、体に不調をきたすであろうことは想像に難くありません。
とはいえ、タイトルの「血流」が「すべて解決」とは言い過ぎではないか?と思わなくもありませんでした。
筆者が血流に重きを置くに至った経緯
しかし西洋医学、漢方医学、心理学の3つの視点からの総合的なアプローチをしてみた著者の思う「不調の根本」は、本書を読み進めるにつれ非常にわかりやすく伝わります。
漢方でいう「血」とは、「血液」そのものだけでなく「栄養やホルモン」なども指しています。
総じて結論を述べれば「血」の内容をよくすることで正常な「血流」が生まれ、自律神経が正常となり、身体的コンディションが整い、心の健康も保たれます。
血流を改善し体調を根本から整えるためには、「血流を増やす」ことを筆者は提唱しています。
とはいえもちろん、輸血など外から血を補うというわけではありません。
血流を増やすために筆者がまず勧めるのは、「たんぱく質を摂る」「睡眠時間を確保する」といった、当然と言えば当然の「血液の内容をよくする」ことです。
血流を増やす「夕食断食」
それに加えて「空腹の時間」を設けるための「夕食断食」について述べています。
夕食を抜くことにより、胃腸を休ませ、新たな血液を作り出すことができるというのです。
「夕食を抜く」のは大方の人にハードルが高いはずです。しかし私は長年のダイエット経験を通して、その効果のほどは身に染みているところです。そこで本書の説明に沿って実践してみました。
毎晩の晩酌とおいしいおつまみを楽しみに日々を送る私にとって、もはやそれは生きがいに近いものです。
そんな私は筆者が提案する「1週間夕食抜き」を実践することにいたったのは、この本の内容が実に理論的で納得できたからです。
意外と無理なくできました。「やるぞ」とスイッチを入れてしまえば、あるいはただの習慣なので。
その1週間で体重が落ちた(2㎏ほど)のは言うまでもありませんが、なるほど、目覚めがよくなりました。実際に血流が増えたのか?までは実感できませんでしたが、一度体が「整った」気はします。
健康に生きるヒントとしての一冊
結局おっしゃっていることは「健康的な日常を過ごしましょう」というだけの話かもしれません。
しかし改めて、なぜそうしたほうが良いのか、再認識することができます。
文字数も少なく非常に読みやすいので、なんとなく「不調」を感じている方は、なんらかの改善の「ヒント」を得られる一冊だと思います。
「読み物」というよりは、ちょっとした「気づき」を得られる大人の処方箋。
軽い気持ちで、目を通してみてはいかがでしょうか。


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